ヤギ類の同定作業

月に1回程度、ヤギ類の同定作業の為、佐世保にある九十九島水族館へお邪魔しています。在職中から続けている研究で、九十九島の海にどんなヤギ類が生息しているかを地道にしらべています♪

●ヤギ類とは、
八放サンゴの仲間で、沖縄などでよくみられる光合成をするサンゴとは異なる仲間です。近い仲間に、宝石サンゴと呼ばれるものがあります。

 

●同定とは、
様々なキーポイントから、生き物の名前を調べる作業です。

顕微鏡をのぞきながら、すみずみまで調べます。

このお花のつぼみのような部分(ポリプとよびます)がサンゴ1個体(人間でいうと一人。今写真には3人写っています)です。つまり、枝のように見えている全体は、ヤギの集合住宅みたいな感じ。

よく見ると表面がザラザラしていますよね?これをさらにバラバラにして顕微鏡で見ると、、、

こんな感じです。この小さいのを『骨片(こっぺん)』と呼びます。これがギュッと集まって枝状の体を保っています。

ヤギ類の名前を調べるためには、この骨片がどんな形をしているか調べる必要があります。

地道な作業ですが、いろんな形の骨片に出会えるのがとても楽しいです^^♪
ひと段落ついたら論文にもしたいので、地道に頑張っています。
なんだか興味がわいた方がいらっしゃったらお気軽にお声掛けくださいませ~

 

九十九島水族館では生きている本物も展示していますので、是非見に行ってみてくださいね♪

西海国立公園九十九島水族館 海きらら
http://www.pearlsea.jp/umikirara/

2 thoughts on “ヤギ類の同定作業

    • おお!そうですか!
      地味な作業&地味な分野なので興味を持っていただけただけで、なんだかとっても嬉しいです♪顕微鏡をのぞかないと見えない世界もあって、面白いですよ!

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